2016/01/09 このエントリーをはてなブックマークに追加 はてなブックマーク - 「プロジェクトを成功に導く 人を動かす調整力」を読んだ

「プロジェクトを成功に導く 人を動かす調整力」を読んだ

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この本を読みました。結構すんなり読めたかも。

プロジェクトを成功に導く 人を動かす調整力
プロジェクトを成功に導く 人を動かす調整力


良い本だったので、僕なりに思うところ、興味を持ったところをピックアップしてみようと思います。
あんまり書きすぎると本の中身を並べるだけになるので難しいですね。
ちょっとでも興味持ったら買って読んでみてほしいです!

特に中堅の人、中間管理職、現場リーダー、マネージャーの人など。







人は何に価値を求めるかという話。


例えば、僕たちの仕事であればシステムをリリースし、顧客のほしいものを届けることが価値です。

それが「価値」であると思いがちですが、そうではなく
モノを届けるまでのプロセスもまた、価値であるという話です。

飲食店などで考えるともっと分かりやすくなるかもしれません。
ただ、頼んだものが出てくるだけではお客さんは満足しませんよね。
店内が清潔で落ち着いている、頼んだものが出てくるのが早い、
接客が丁寧、など。
そういったものも含めてお客さんは満足するものです。

なので、ただ良いものを届けるというだけではダメなんだよなー、と改めて思いました。

「技術で黙らせてやるぜー」みたいな気持ち強かったんですが、
(それも重要とは思いつつ)やはりプロセスは大事だなと思いました。

それはエンドユーザーに対してもチームメンバーやマネージャーに対しても同じだと思います。
自分という価値は作ったプログラムだけでなく、コミュニケーションなどプロセスにも
置かれていると。


「社会人スキルとしてコミュニケーション能力が求められる」とかってだけ言われると
抽象的なこと言うなよ、それってなんの能力だよと思うのですが、
なんとなく腑に落ちたのでした。




チームは、発足してから成長のフェーズがあるという話。
そういう具体的な話は今まで目にしたことがなかったので面白かったです。

書籍の中で挙げられているのは

成立期、動乱期、安定期、遂行期
という4段階があると書かれています。


僕がここ半年ぐらい、チームのリーダーになったりしたんですが、
なるほど、成立期ではトップダウンで発信した方が良いのだな、とか
そういった段階ごとのやるべきことが書かれていて勉強になりました。
これからはそれを意識して発信していかないとダメですねぇ。





チームの成長を妨げる7つのアンチパターンというのがありましたので
並べてみます。詳細は本を読んでね!!

1.何かを言わずにはいられない
2.メンバーと競争する
3.新しいやり方を嫌がる
4.知識を軽んじる
5.丸投げする
6.発言が変わったことを認めない
7.他の部署や上に意見できない



その他、メンバーのタイプごとの対処方法なども書いてあります。
これも面白かった。





リーダーと部下では何を大事にしているか。優先順位が違うという話です。
部下に対して、リーダーは「これを気にしているはずだ」と思って行動をとるわけですが、
案外部下が気にしているのはそれじゃないんだよ、という。


アンケートの結果が載っているので説得力がありました。
これに限らず、自分のポジションからの思い込みというのは怖くて
いかに相手の立場や状況や性格、スキルから判断するかが重要ですね。





やる気とモチベーションは違うんですよね。それは分かっていたけど
うまく言葉にして説明できない状態でした、僕は。


やる気は短いスパンです。
たとえば、その日の体調が悪いから仕事が進まない。
眠い、辛い。

楽しいし元気いっぱいで今ならなんでも出来そうな気がする。
というのがやる気。


一方、モチベーションは長いスパンです。
明確な目的があって、その中で自分はこういう役割を果たすんだ。
というのがモチベーションです。


その違いを知った上で、やる気ではなく、
モチベーションをうまくコントロールしていこうという話がされています。





そういった中でストレスマネジメントの話もでてきました。

自分とメンバーのストレスはちゃんとケアしないとダメだよねという。

ストレスをマネジメントする、という概念自体知らなかったので僕には新鮮でした。
あと、こういう系の本でストレスの話が出てくるというのもなんだか現実的で面白いなぁと思いましたw


ストレッサーというものがあり、仕事とプライベートでそれぞれ外部から刺激(ストレス)を受ける。
それをどうマネジメントするかという話。





常々、影響力を持った人というのは周りにいて、すごいなぁと思うのですが
影響力の重要性が書かれていてすごい納得しました。

能力(ポテンシャル)のある人間がブルドーザーに例えられていて
それを操作するのが影響力のある人だ、という。

※ここで誤解して欲しくはないんですが、人を使うという意図では書かれていないです。
この本では一貫して人はコントロール出来るものではないし、人間は感情の生き物であると書かれています。




影響力を持つために社内政治が重要になってきます。
社内政治というのは結構ネガティブなイメージを持っている人が多いと思います。
僕も割とそうですw


ですが、社内政治というのも組織力学的に発生してしかるべきもので
それを構造的に説明していてスッキリと読めました。

誰が誰に力を持っているか、何を誰が詳しいか、誰に何を言わせるかなど。





合意形成の重要性などが書いてありました。
プロジェクトでは常に合意形成の繰り返しであり、それが不十分であると
納得しないままトップダウンで進めてしまうため
モチベーション低下につながりプロジェクトが迷走してしまうなど。





読んでみて、全体的に納得する部分と確信が深まる部分
もっと改善しなきゃなあと思う部分があり、とても勉強になりました。

読んだだけで満足するのは勿体ないので
これをどうにか日々の仕事に活かしていければなぁと思います。


今はこの本から派生してストレスマネジメント関係の本を読んでます。


ということで気になったら読んでみてください1




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