はじめに
ぼくは現在、ビジネス側のチームに所属しています。ソフトウェアエンジニアとしての活動は虚無って感じです。
そして、実際にビジネス側のチームに所属することで「視点」とかも変わってきた部分があるし、そのあたり、今だからこその思考なんだろうなぁとも思う。
なので、ちょっとそういったところ踏まえなんか書いてみようと思います。
自動化“したつもり”の落とし穴
自分たちチームとしてはめっちゃ自動化されて業務がラクになったぜーー!!うぉぉぉ!!などと盛り上がりたいときもあります。分かります。
だけど、一回喜んでビールでも飲んで寝た次の日に
ふと「あれ?これ他のチームってどうだっけ?」とか
「このサービス全体だとどうだっけ」とか考えると幸せな人が増えるのではないかというお話しです。たぶん。
業務全体や組織全体の視点で見たとき、自チームの自動化は部分最適であり、本質的な業務改善ってもっとやることがたくさんなのかもしれない!みたいな。
チーム内から広がらない自動化
自動化、案外見える範囲で完結してしまいがち問題。
チーム内の業務や、自分たちのプロダクト運用はどんどん効率化されていく一方で、それ以外の業務は手つかずのままかもしれない。
特に非エンジニア領域、たとえば営業、経理、事務、カスタマーサポートなどでは、未だにデータの手入力やスプレッドシートでの作業などが日常的に行われているんじゃないでしょうか。
それら業務に関わるみんな全てが「本当に自動化されているのか?」というとなかなかこれが難しい。
なぜ自チームの業務自動化に留まるのか
おそらく、最大の理由は「他チームの業務内容がわからない」から。
具体的には:
- 他チームの業務手順を把握していない
- 詳細を伝えすぎても意味がないため省略して他チームへ伝える。その為、非効率であっても、業務手順まで認識できない
- 非効率さに「気づける人」がそのチーム内にいない
結果、「自動化できるポイントに誰も気づかない」という状況が生まれる。もしくは、「わかってはいても自力でなんとかできない」状況。
ブラックボックスさと関心の範囲。あとケイパビリティなど。「気づくかどうか」が大きい。
「非効率」が放置される構造的な理由
3つあります
1. 気づく人がいない
前述した通り。
改善の鍵は「気づき」ですが、チームの外から業務の非効率に気づいて、さらにそれを自動化まで導ける人は案外少ないのかもしれない。
- チーム内で「気づける人」
- チーム外で「気づける人」
この内向き・外向きの力のどちらかが存在しないと自動化自体厳しい。
2. 現状でも業務は“成立”している
良くも悪くも業務が「回ってしまっている」。
そうすると、非効率は問題として認識されにくく、改善の優先度はなかなか上がりません。
そのため、「やらなくても困らない」→「だからやらない」という悪循環が生まれる。
3. 評価されない
仮にエンジニアが他部署の業務効率化に貢献しても、その行為が人事評価や目標達成に寄与しないことが多い。
結果、「目標外なのでやらない」or「やっても得がない」状態になりがちです。
「大変なのはなんとなく分かるけど、自分たちの責務の範疇じゃないなぁーっ」ていう。ボランティアに近い領域は大体そうなりますよね。だから環境問題とかも起こるわけで…(おっと主語がデカくなってきたぞ)
どこが自動化「されにくい」か
今まで書いてきた通り、「自分のチームから遠くなればなるほど」自動化はされにくい。遠いチームほど、情報がないので。
組織を健全に保つ為、大体下記のような整理がある。
- 情報システム部門:全社共通インフラを整える
- 各事業部の開発チーム:自プロダクトに集中する
- SREやプラットフォームエンジニア:システム全体や共通基盤を整備する
一見すると、これで企業全体の領域を網羅できそう。
しかし、これらの「スキマ」、つまり
- 特定の業務に特化しすぎている
- 誰も責任を持っていない領域
が最も自動化から漏れやすい。ここに手が入らない限り、組織全体の生産性が上がらないのかもしれない。
「仲の良さ」が自動化の格差を生む?
技術に明るいチームやエンジニアと仲が良い部署は、自動化や効率化の恩恵を受けやすい。一方、そうでない部署は置き去りにされるかもしれない。なんでかというとチームがつながる、仲が良いというのは「見える範囲を増やす行動」だからです。
単純な仲良しこよしではなく、相互理解が大事という話。実は業務改善が人間関係によって左右されているという説であり、組織のコミュニケーションの健全性と業務効率は比例する関係にあるかもしれない。
まとめ
結論、「真の自動化」には横断的な視点が必要そう。
組織全体で効率化を目指すなら、次の3つが大事かも
- 他チームの業務内容を理解する文化や仕組みをつくる
- 非効率なポイントに気づき、声を上げられる人を増やす
- 業務改善を評価対象に組み込む制度設計を築く
ということで、自分はベン図のどこに居てどう拡大すべきかなど、それぞれ理解して考えるのが大事かもしれません!という話でした ※まずは、自分のチームの業務が快適になり時間が作れるのがもちろん大事 ※自分でなんとかするしかなければ、ツール導入とか含めてソリューション考えるしかないね!! ※こういうところでノーコード・ローコードツールの需要があるんだろうなぁと思うなど。別でブログ書いてみようかなと思う
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