「イシューからはじめよ」を読んだ。結構良かった。
別にソフトウェア開発とかそっち系ではなく、
もっと仕事をする人全般に当てはまる内容の本。
だけど、自分として役立ちそうなのものとして
- システム開発
- トラブルシューティング
- 勉強会とかの発表
という場面が思い浮かんだ。
なのでシステム開発で「開発が終わらない」とか「バグの解析が苦手」とか、
勉強会で「プレゼンの資料が上手く作れない」とか悩んだりしてる人は読むといいのかもしれない。
全容
- 1.序章
- 2.イシュードリブン
- 3.仮説ドリブン①
- 4.仮説ドリブン②
- 5.アウトプットドリブン
- 6.メッセージドリブン
という6章立て。読む気が起きない人は2章までとりあえず読んでみると良いかもしれない。
多分自分のプロジェクトでの取り組み方を見直すヒントがあるかも。
3章と4章は分析の話がメイン。
トラブルシューティングとかするのには大事かもしれない。
5章はスライドとかをどういう風に組み立てるかとか考える上で大事かも。
あと人にどう伝えるための文章を書くか、とか。
6章はどう説明すれば人に響くかに特化している。
ので、勉強会で発表とかする人はここらへんを読むと面白い。
途中マーケティングの話とか著者の専門分野の余談とか入ってくるけど、
興味があれば読む感じで興味無い人はサラッと流せばいいと思う。
犬の道
本当は取り組んでいるタスクのほとんどは重要じゃない。
重要ではない問題をひたすら解いて(残業とかしたりしながら)
場当たり的に動いてしまうことを「犬の道」と本の中では表現している。
それって本当に価値はあるの?と。
まぁ、タスクそれぞれに意味があって重要性も少なからずあるのだけど、
言っていることはよく分かる。
- 犬の道でピンときたもの
過去の経験談として、過去に携わっていたプロジェクトで、
開発が全然納期に間に合わないということがあった。
日あたりのチケットの起票数に対して日あたりのチケット消化数だと
どう考えても期限内にチケットを全て消化することは無理だ、といった感じだった。
「チケットを全部クローズさせないとプロジェクトが終わらない」といった空気だった。
まさに犬の道だった。
コレに関しては後から入ってきた優秀なPMがチケットのトリアージをしたことで解決した。
終わってみてからの感想としては
「あ、チケットって全部終わらせなくてもプロジェクトはちゃんと終わるんだな」だった。
今何をやるべきでどうやったら終わるか。
このPMがやった作業がまさにこの本、「イシューからはじめよ」のテーマって感じ。
だから、そういう作業が得意な人は特に読まなくても良いのかも。
ざっくりどんな内容か
ざっくりどんな感じか書いてみる。詳細気になった人は本を読んでね。
- 問題を解く前に見極める
いきなり問題にとっかからない。何をするのがこの問題の目的か。
そしてそれは必要なものかを考える。みたいな。
- 仮説を立てる
やみくもにやらず、仮説を立てる。答えは出ること前提でこうではないかというのを組み立ててゴールまでたどりつける感じ。
- ストーリーを作る
仮説をストーリーに落とし込む。ストーリがあることで問題が明確になってくる。
こんな感じのことが書いてある。本には更に具体的にどうやったら仮説が立てられるか、ストーリーが作れるかが書いてある。
個人的に目がいった場所ハイライト
以下引用。
- 危険なのは、フレームワークにこだわるあまり、目の前のイシューを無理やりそのフレームにはめ込んで本質的なポイントを見失ってしまう、あるいは自分なりの洞察や視点を生かせなくなってしまうことだ。
- 誰にでも愛着のあるやり方・手法がある(中略)特にその手法が自分や自分のチームが生み出したものだったりすると、人の性としてどうしてもそれにこだわりたくなるものだ。ただ、こだわりはほどほどにしないと、そこに足元をすくわれ、分析・検証が停滞してしまう。
- 「もっている手札の数」「自分の技となっている手法の豊かさ」がバリューを生み出す人としての資質に直接的に関わる
まとめ
全体通して、バリューやらイシューやらという言葉意識高い感じがちょっと気になるといえばなるけど、
良い内容だなぁと思いました。
冒頭にも書いたけど、いま本当に大事なことってなんだっけ?とかどう伝えれば良いんだっけ?
とか上手く出来てない人にはオススメかもしれない。
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