2021/05/29 このエントリーをはてなブックマークに追加 はてなブックマーク - インターネットに開き続けていたい

インターネットに開き続けていたい

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ここ何年かぼんやり考えていることのポエムです。






なんか最近(というかここ数年)ネット上で見てた人を見なくなったなーとか、
発信してた人が発信しなくなったなー?みたいなのを思ってる。

より具体的に言うと、2極化したというか。発信し続けてる人は変わらずなんだけど、温度差が激しいというなんというか。
自分の同年代のライフステージが変わったとか職種が変わったとか、オッサンになったとかそういうのもあるのかもしれない。

1つ、仮説として社内では変わらずインターネットしてるんじゃないかという説を持ってる。


考えてみると、Slackなどのチャットツール、社内wiki、その他ドキュメンテーションツール、
Google Workspace(旧 G Suite)など社内に情報は蓄積しやすく、コミュニケーションも取りやすくなってきた。

その中で、コンテキストも共有しやすく、意見や発言に対する具体的なフィードバックも得やすい、
欲しい情報が手に入りやすいという点で社内のコミュニケーションは各社活性化しているんじゃないかと思う
(してないこともあるだろうけど)。
また、音声通話とかも最近だとまぁやりやすいですよねー。


前述のように、早いフィードバックを得やすい、具体的な話がしやすいなどで有益な部分もある気がする。
その一方、社外や技術コミュニティとのズレや、社内バイアスのない客観的な意見をもらうタイミングを失っているような気がして、
なんか勿体無いような気持ちにもなる。


社内だけで解決して、あぁ満足!って各社がやり始めるとインターネット上での技術情報って発達しないし、
コミュニティも盛り上がらないのかなみたいなところがある
(社内で問題解決出来る強い組織という面では良い。それに全部公開してフリーライダーを増やせという事ではないのでバランスが難しいのだが…)。

結果的に、カンファレンスやインタビュー記事などで、綺麗な、ヨソ行きの情報しか出てこない。
それはそれでタメになるしありがたくはあるのだけど、
荒削りな情報だとか、途中の迷い、生々しい失敗や成功とかそういうのが自分は好きなのでなんというか。
会社というサイロがたくさん出来てきているのではないかなとか思う(言い過ぎ?)。


念の為書いておくと、ちゃんと社内の問題は社内で会話して解決するのが大事。
社内で合意形成して公開情報を相談したり、配慮したりするのも大事。
その上で、それにしても個々人の技術情報って外に出にくくなってないかなとか思ったりする。


自分自身、なんでそんな風に思うのだろうと考えると、
勿論今まで色んな会社や関わった人々のおかげで自分があるわけだけど、技術コミュニティに育てられた側面も大きいなと感じているからかもしれない。

だからインターネットに公開できる情報は公開したいし、それが参考になる誰かがいれば良い。
公開したことで、自分自身の学びにもなれば良い。みたいなモチベーション。


情報公開のやりにくさという面も考えてみる。

インターネットは段々と大衆化してきて、古き良きインターネット老人的な人の居場所、というよりは
全国民総インターネット時代みたいな感じがある
(にしても、情報格差みたいなものはまだあるし、リテラシーの差みたいなものもあると思うが)。

なので、炎上とか、面倒な人に絡まれたくないとかそういう気持ちも分かりはする。
単にその大衆化によって、技術情報が目立たなくなり、
たくさんの情報に埋もれてサイロ化してると僕が錯覚してるだけの可能性もある。


抽象化や汎用化をミスるとNDA的な意味で引っかかりそうで、ヤベってなるのでちょっと気が引けるみたいなのもあると思う。

あと、誰かも言ってたけど。例えばマネジメント層であればマネジメントの話をすると、ある程度一般化したとしても社内の人には誰の話バレバレみたいな問題がある。
それは失敗事例として紹介すると、下手すると陰口ぽくなるし、変に美談にされててもムカつくだろうし、みたいな難しさがあるので悩ましそう。


社内にだけ価値のある情報だとすると、汎用性はないし、他の事例になった時に応用しにくいかもしれない。
汎用化、抽象化する意味でも社外に出した方が良いのではと思う(出来る場合は)。
OSSライブラリとかで言うと、バグが再現するミニマムなコードベースを提供するみたいなそれに近い(たぶん)。


自分自身、好きな会社に居たいなと思いつつも会社に捉われたくないなー、みたいなところで。

もちろん会社とか組織とかそういうのに重きを置くのも分かるし、
せっかく所属するならそれらを育てていく、PRしていくというのも大事で。

ただ、個人的には個々人が目立つことで会社をアピールするぐらいが丁度いいんじゃないかなとかも思ったりする。
会社の宣伝かなー?って先入観が入るとフェアに見れないなー、みたいな時があるんだけど、この感覚は伝わるだろうか。
個人を辿っていくと、おっあの会社ね、みたいなのが好き。


つまるところ、情報交換を相互的に出来る方が健全だという話かも。

広く影響が与えられるし、育つ人は育つんじゃないかなみたいな。(綺麗な理由を並べてみた)
ってことで、情報はオープンにしていきたいし、勉強会とかも参加したいし、発表したいしみたいになる。
飲み会とか、勉強会の廊下とか、オフィスアワーとかも雑な情報交換という意味では好き。
そこから派生して、またブログ書くとかそういう流れ。

単に世代的にそういうの好きなだけかもしれないけど、ここ数年考えていることでした。
オッサンなので、昔はこうだったー、みたいな古い考えに固執しないように気をつつ、外向けの発信は何かしら続けていきたいなー。




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