Seasar Conference2015に行ってきました!
はじめに
何年ぶりかのSeasarのカンファレンスイベントです。
僕としては確実に一時代を築いたSeasarというコミュニティというか組織?
の空気感を味わいたいというのと
今後、どのようになっていくのかということが気になり、今回参加しました。
今回の大きなトピック
今回の大きなトピックはSeasar2のサポートがあと1年で終了するということ。
今後はSeasar Projectsは助けてくれないわけですね。
なお、DBFluteはこれからも続くよ〜と、くぼさんが仰ってました。
Seasar.netは今後も続くとのこと。でも殆どのSeasarプロジェクトは止まってしまうようです。
Seasar じゃなくて http://t.co/QevQ6UhoDA の方は、サポート終わりません。というか、始まってもいません!? そんな手厚いサポート現時点ですでにできてませんから、これからも活動のあるコミッタが元気な限り「スーパーミラクル薄く」続くでしょう。
— jflute (@jflute) September 26, 2015
【NOTE】追加コメントが有りました!!!
DBFluteユーザの集い ›Seasarプロジェクトclose予定に向けて
Seasarの同窓会ではなく、卒業式でした。
Seasarの次になるものを各自見つけて欲しい。
ひがさんの口から特定のプロダクトを推奨することはやらない、という感じでした。
※追記 ひがさんがブログで公式発表しました
Seasar2から卒業しよう - DJ HIGAYASUWO (元ひがやすを)
続・Seasar2から卒業しよう - DJ HIGAYASUWO (元ひがやすを)
あとは大物のエンジニアがこの先生き残るためには?的な話をしてました。
また、Seasarから巣立って今はこんなことをしています、
という色んな方の発表があったと思います。
SeasarはOSSコミット、コントリビュートの敷居を下げたプロダクトであり、
多くの優秀なプロダクトとエンジニアを育んだのだなぁと改めて感じました。
個人的にはDJになったひがさんをあまり感じられなかったのが残念ですw
(keynoteやその他ひがさん関連のセッションに参加できてないので。
噂によるとデモとかも無かったと聞いてますが、見たかった)
他の方の参加レポート
もうすでに色んな方が書いてますね。みなさん素早い…!
Seasar Conference 2015 Not 同窓会 But 卒業式 #seasarcon - Chonaso's Commentary@hatenablog
Seasarのサポートはあと1年!繰り返すSeasarはあと一年で終わる!#seasarcon - 何か着ていればいいよ
Seasar Conference 2015 行ってきた - hidekatsu-izuno 日々の記録
Seasar Conference 2015に参加してLTをしてきました #seasarcon - susumuis Info
(WIP) Seasar Conference 2015に参加してきた - てんてんのぶろぐ
以下、それぞれ僕の聞いたセッションを振り返っていきます。
SeasarとSmartNews、過去と未来 – 浜本階生
SmartNewsというアプリは知っていたので、
Seasarとの関わりが気になり聞いてみようと思いました。
まだ資料はアップされてないですね(されるのかはわからないですが)。
今でもSeasarのライブラリはSmartNewsには残っていて、徐々に書き換えているって言ってたと思います、確か。
浜本さんの自分史的なところを踏まえて、SmartNewsの誕生、それとSeasar2の関係。みたいな話でした。
・はじめはバイトで働いていた会社でエンジニアとして就職
・一応Javaが得意だったのでJavaでサービスを作る
・生Servletと生JDBCでゴリゴリ書いてた
・Seasarプロジェクトと、くーすに出会う
・ダイコン時代
・S2 + S2JSF + S2Daoを使うようになる
・Swing上でS2コンテナを使うS2Swingを開発
・S2 + Cubby + S2JDBC + S2Flexで
はてなブログとかのホットエントリを可視化するblogopolis.jpを作ったり
・会社辞めちゃって好きなモノを作るようになった
・Twitterのクローラーを作り始めた
・クローラー技術を活かし、Crowsnestというニュースリーダーを作る
・毎月15万ぐらいの出費
・出展したブースが圏外でデモできず
・圏外でも使えるニュースアプリ、SmartNewsを作る
SmartNewsってだから出来たのかぁーと納得したのと、
苦労とともに成功があるなぁという感じがしました。
Seasarで育ったDBFlute, スタートアップ現場でのJava8とSeasarを思う – jflute
jfluteこと、くぼさんのセッション。ライブコーディングがすごいすごいとは聞いていましたが
ここまですごいとは…という感じで圧倒されました。
本題としてはSIとスタートアップの比較。それに加えてOSSの話、という感じでした。
スライドを見ればわかると思いますが、SIとスタートアップを比較しながら話が進み
深く頷いてしまうような話題が多かったです。
あと、笑いを取りに行った時に後ろに居たcero_tさんが悔しそうにしてました。
この方のライブラリやプロダクトの開発スピードやバイタリティみたいなものは
ホント素晴らしいなと思いました。
どう経験を詰めばそんなすごい人になれるんだー、という感じですね。。
継続的インテグレーションの過去・現在・そして未来 〜ヌーラボの事例と共に考える〜 – 中村知成
nulabさんの雰囲気を感じたいなーと思い、聞きに行きました。
内容としては題名通り、CIのお話。
Jenkins、Travis、circle ciなどなど。
ココらへんの話は僕はとても弱いので勉強になりました。
Spring Boot for the Seasar Developers – みんなが欲しかったアレもソレもここにある – 谷本心
まだSlideは上がってないですが、Spring Bootのセッションでした。
話の内容の4割〜5割はライブコーディング。
いかにスムーズにSpring Bootでアプリケーションが作れるかがわかる内容でした。
それに加えて、Seasarからの移行のイメージも示していたのが良かったかなぁと思います。
他のフレームワークと比較した時のSpring Bootの利点として、周辺プロダクトの充実という言葉が出てました。
それはNetflixだったりSpring本体のライブラリだったりすると思いますが
他の便利なLight Weight目指したフレームワークには無いだろう、と。
以下、簡単なメモ。
・Spring initializerでpomは全部作ってくれる
・@RestControllerはアノテーションつければそれだけで認識してくれる
・メソッドに@RequestMappingすればルーティング出来る
・actuatorというものがある
host:8080/mappings
host:8080/trace
host:8080/env
host:8080/dump
host:8080/beans
host:8080/configprops
などで色々設定値が見れる
・remote shellでthreadの一覧とか見れる
ターミナルでsshで認証→Spring Bootのパスワード入力で対話モードにはいるみたい
・@Componentなクラスに
JdbcTemplateなクラスを@Autowiredしてフィールドインジェクションして使える
・@Service @Transactional(readonly = false)でServiceクラスを作る
・src/main/resourcesにDDL置いておくと自動で読み込んでくれるっぽい
・JUnitのテストは
@SpringJunit4ClassRunner
@SppringApplicationConfiguration
@WebApplication
@IntegrationTest
をクラスにつける(ケースバイケース)
・@ValueでURLをバインド"localhost:${local.server.port}"でPORTを見つけて設定してくれる
SIは本当に終わったのか? – DJ Yasuo、大谷晋平、橋本正徳
このセッションもすごい面白かった。それに僕にはすごい響きました。
スタートアップ、SI、受託。それぞれの間の話というか。
色々経験してたお三方だからこそ出てくる経験則が話されました。
※ここで書くのはあくまで口頭ベースのやり取り、ディスカッションを
僕が勝手に解釈して箇条書きにしてます
はじめはプロダクトのアンチパターン的な話。
・アイデアあるんだけど、やってみない?のパターンはよく失敗する。
要件、仕様を満たすことを優先してしまい、サービスとして優れているかというところをスキップしてしまう
・これ面白そうだなーという、ぼんやりしたイメージで参加すると失敗する
・◯◯のスマホ版作ろう!も失敗しやすい
→プラットフォームを変えて移植版を作るだけでうまくいくという判断が良くない。
同じ発想の人も多く競争が激しくなる
・SNS + なにか。音楽 + SNSとか、趣味 + SNSとかも失敗する(受託)
・作ってみてからユーザーの反応を見ようだと失敗しやすい。ユーザー層は予め決めておく必要がある
他の方のツイートでもこんな風につぶやかれてますね。
失敗パターン
・誰かからアイデアを持ちかけられたもの(他人事になりやすい)
・オーナーシップを持てないもの
・焼き直し(ガラケー->スマホ等)
・オリジナリティがないもの(社内用Twitter)
・広めるための施策がないもの(ユーザの増やし方)
#seasarcon #s405
— hiroisojp (@hiroisojp) 2015, 9月 26
・技術的負債と企業の技術ノウハウ蓄積の関係の話。使い続けている技術が古い技術とは限らない
続いて、受託やSI、スタートアップと顧客との関係の話。
・受託にもやって楽しい受託と楽しくない受託があった。
・仕様書が降ってくる請負、コンペにかけられる請負は断ってやっていなかった。
こうした方が良いという議論ができる顧客を選びたかった
・自分たち → システム部 → ユーザー
となるとシステム部がプロジェクトのスタイルを強要してしまう
ユーザーの本当に欲しいものと乖離する
・案件が怪しいと思ったら事業計画を見してもらう→事業計画に対して意見交換→受託するか決定する ・顧客といい関係を築くためには…
スタートアップだ、受託だ、というのはあまり関係ない。 それよりはチームや人数の規模、情報交換の仕方が重要。その点が大規模なSIだと難しい一因というだけで形態は本来的には関係ない、と
今回の話の内容では二次請け三次請けみたいな多重請負の話は出ませんでした。
そこらへんは僕も感じましたし、Twitter上でもこんなつぶやきが目に入りました。
#seasarcon 結局お客さんと直接関与できる体制だと、受託だろうがそこまで問題ないのかなという気はしてる。けど、二次請け三次請けだと、そもそもお客さんと関与できる立場じゃないよねってのがあるかな。少なくとも、自分がSIにいたときはそうだった
— ikikko@リアルJenkinsさん (@ikikko) 2015, 9月 26
ライトニングトークス
そして、ゆるーくLT大会が始まりました。
運営の人のさじ加減次第で制限時間が伸びたりスッパリ切られたりw
内輪といえば内輪なんですが、そこらへんがアンフェアだと感じる人も中にはいるかもしれないですね。
ぼくは雰囲気が楽しかったので良かったです。
それに発表内容や場の雰囲気で判断してたのでうまく回っていた?と思います。
みなさんのLTはこんな感じです!(見つけられてものだけ記載してます)
Seasar2で作ったIE8互換の統合基幹業務システムを最新のChrome/Edgeで動作させるための10のクロスブラウザテクニック
Seasar conference 2015 sa-compojure
この他にはmayaaの使用例、コミッターへの感謝のLTをいしがみさんがしていました。
Seasar Conference 2015 LT Mayaaを使ったデザイナーとエンジニアのコラボレーションが超成功するただ一つの方法
その後にわたなべさんがLTしてmayaaをdisってた気がしますがw
原爆先生というNPOの運営の話もありました。こちらは原爆の話を学生に伝える授業をしてくれる団体です。
http://www.social-action-ring.org/detail/detail-1357/
まとめ
今日一日でSeasarというコミュニティ、OSS、コミッターやそれに関わる人が
分かったような気がしました。確実にSeasarは一時代を築いていたんだなというのは
その当時を知らない僕にとっても納得出来ました。
それを裏打ちするように、Seasarの各Projectのコミッタは
いろんな方面で現在も第一線にいます。
また、SI、受託、スタートアップを改めて考え
自分に当てはめることが出来たので良かったです。
僕も守りに入らない、ぞ!
0 件のコメント:
コメントを投稿