2016/04/23 このエントリーをはてなブックマークに追加 はてなブックマーク - SIerという名のバズワード

SIerという名のバズワード

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最近、というか毎度毎度SIerについて話題が上がる。。
のでなんだかモヤモヤとウンザリを書いてみることにする。

言いたいのは、SIerって言葉が便利すぎるということ。立派なバズワードだと思う。






・バズワードとは

主にIT関連業界に見られる流行語で、何か新しい重要な概念を表しているようだが、
その実、明確な定義や範囲が定まっておらず、
人によって思い浮かべる内容がバラバラであったり、
あるいは宣伝文句的に都合よく引用されるような新語や造語、フレーズのこと。

http://sp.e-words.jp/w/バズワード.html


・SI、SIerとは

企業の情報システムの企画、設計、開発、構築、導入、保守、運用などを一貫して請け負うサービス。これらの工程のうちのいくつかを請け負う場合もある。
システムインテグレーションを行う企業をシステムインテグレータ(SIer:System Integrator)という。

http://sp.e-words.jp/w/システムインテグレーション.html


多少語義に揺らぎはあれど、
これだけしか意味はないはずで、それ以上の意味が加わってくる状態は飛躍している、と言える。

というのを踏まえると、一般的?に語られるスタートアップだろうがベンチャーだろうがWebサービス企業だろうがそこに従事する人はSIerである可能性はある。





おそらくSIerと聞いたときの定義というのは大体こんなものになると思ってる。


・エクセルをドキュメントとして利用する。エクセル方眼紙
・色々な事に上長の承認が必要
・人月単価
・技術レベルが低い
・客先に出向する
・無駄な作業が多い
・労働時間が長い
・客に言われた通りに作る
・納期が短い


まだ他にもあるかもしれない。
確かにこれらが全て当てはまるSI企業、プロジェクトはあるだろうけど、
これがSIだ!と言われるとちょっと待ってくれよと思う。





まず主語がデカい。Webサービスかも分からない。パッケージ製品かもしれない。
自社開発かもしれない。客先常駐かもしれない。
その中でSIerは○○である、という主張は「そうかもしれないし違うかもしれないね」という感じがする。





大概において悪とされる感じがする。
悪がいると正義が作られやすい。それは大義名分となりシナリオが出来上がるって感じがする。

なぜ悪になるかというと、実際そうなる原因や歴史的背景があるとは思うけど
都合が良いというのが一番強いと思う。



なぜ僕はそう思うのか。
SIって確かにそうかもねーって受け止める反面、
ちょっと待てそれって別にSIに限った話じゃないんじゃない?ってことがあるからだ。





以上のことを考えると、SIerという言葉はバズワードであって、
主張する各人の文脈を探るしかない。

ユーザー企業のシステム部なのか、独立系SIとか言われる元請けなのか、二次請けそれ以降なのか。

はたまた、バッドノウハウをSIerという言葉使って都合よく語ってるだけなのか。

仮にSI企業で働いた(または働いている)経験はあってもそれは限定的なケースでしかない。
自分のところは(あなたのところは)そうである、というだけ。

経験が無くとも、フェアであれば良いけど、大体においてその人のバイアスがかかっちゃう気がする。


この文章を書いてる僕も然り、という感じで
いろんな企業のビジネスモデル、実情、製品事例など
収集分析した上でSIとはなんなのかを述べたい。
という気持ちなので、あまり大きな声でSIについて語りたくはない。

弊社はこうだけど御社はどうですか、ってぐらいに留めておきたい。




ならいっそ、受託開発のこういうところがぐらいの話にしたらどうなのかなーとか思う。

どこに当てはまるかはちゃんと考えた方が良いのではないかなぁ、
SIerは○○だから…!で止まってもSIの人もSIじゃない人と嬉しくない。

Webサービスやってる人らも同じく大変だしレガシーコードはあるし、
サバイバルコードもあるだろうと思う。

生まれ変わりが何回出来るか、ちゃんと新陳代謝が出来てるかみたいなところが問題じゃないですかね、たぶん。

なのでまぁ、SIerって言葉を使って何か言ってる人はアフィリたいのか自分を優位にしたいのか過去の自分の怒りをそこに集約したいのか、、、みたいに思っている。


ネタにする分には良いんだけど、本気で言ってるぽい人いるので
なんかもうちょいスコープ絞っても良いんじゃないでしょうかとか思います。


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