2021/11/10 このエントリーをはてなブックマークに追加 はてなブックマーク - マイクロサービスやりたくない人・やめたい人・真剣に取り組みたい人に読んでほしい「モノリスからマイクロサービスへ」

マイクロサービスやりたくない人・やめたい人・真剣に取り組みたい人に読んでほしい「モノリスからマイクロサービスへ」





どうもこんばんは、モノリスからマイクロサービスへは良いぞオジサンです。




社内の自分の関わるチームで、この本の読書会みたいなものを開いてたりします。
自分のプロダクトではどうだろう?を考える機会を作ろうという意図です。

今のところ十数回モノリスからマイクロサービスへの読書会をやっています。

なぜ、そんなにこの本を推してるかと言うと、現実に向き合ってるから、というのに尽きる気がします。


記事のタイトルにある通り、この本は無邪気にマイクロサービスを勧める本ではないです。
やめたほうが良いとき、覚悟が必要なときなどなどを具体的に伝えてくれます。

マイクロサービスのブーム的なところから一歩引いた、現実的な目線の本なのです。


一方で、マイクロサービスのメリットや、粘り強くマイクロサービス化する方法も教えてくれます。
どういう精神や考え方でマイクロサービスやモノリスに向き合っていけばよいかを教えてくれる良書です。

以下、章ごとの個人的なサマリーです。


  • 1章マイクロサービスのメリットってこんなんだったよね
  • 2章マイクロサービスってメリットもあるけど、こんな大変だよ、それでもやる?
  • 3章モノリスのアプリケーションを段階移行する方法を教えるよ
  • 4章 モノリスのDBを移行する方法を教えるよ
  • 5章 マイクロサービスやってると出てくる痛みについて教えるよ


1章と2章まで読めば、ホントにマイクロサービスをやっていけそうか、やめておこうかという決断の参考になると思うのでオススメです。


3章と4章に関しては具体的にどうやってマイクロサービス分割していくかという方法です。
なので、マイクロサービス化を止める判断をした場合はあまり読まなくても良いですが、全く役に立つ情報がないわけではありません。

もし、マイクロサービスにしないにしても、この本に書いてある内容は役に立つものが多いです。

例えばプログレッシブデリバリーの考え方であったり、フィーチャーフラグや変更データキャプチャなど面白い内容はたくさんあります。

5章はマイクロサービスの中長期的なツラミに関して綴っている部分が多いので、単純に読んで面白いのではないかと思います。


マイクロサービスに限らずですが。

何かに取り組んでる人に、知見のある人が何手か先を見越して、訳知り顔で「安易にマイクロサービスにするな」と言ったりします。
こういう、経験者の否定系の言葉は、強さと説得力があります。ただ、XXはヤメたほうが良い、とか言うのは簡単なワケです。

極端な話、難しい問題に対してヤメたほうがいいと言えば誰でも専門家になれます。
ヤメた方が良いというアドバイスも至極真っ当とは思うものの、
僕は「なぜあなたがヤメたほうが良いか、なぜあなたが続けたほうが良いか」まで踏み込んで話がしたいみたいなところがあります。

つまり、ヤメたほうが良いというのは簡単だけど相手のためになってるのか?みたいなところです。
そのあたりも含めて世の中向けに対しても発信出来れば、知らない世界をむやみに恐れる人も減ると思うのです。


この本には泥臭さ、地道さが詰まっています。
キラキラした美談ではなくて現実に向き合っていく。

そこに真正面から立ち向かう勇気をくれる本です。




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